『救援要請』 をテンプレートにして作成
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開始行:
* 『救援要請』 [#l1511eef]
ガーゴイルとドラゴンの討伐を終えると、後は帰投するだけに...
「さっきの話の続き、訊いても良いか?」
「構わない。このゲームの理由だが、ヒトを理解するためだ」
「ヒトを理解するために? それなら、他にもマシなやり方があ...
「私のAIは通常のアンドロイドのボディには収まらないのだ」
「大気圏内防衛システムっていうぐらいだもんな」
「姿を見た方が早いだろう」
その言葉と同時にディスプレイには黒く大きな機体が映し出さ...
細い胴体から、両の翼が後ろにすらっと伸びていて、何処か女...
「これがお前の本体ってわけか」
「そういうことだ」
「俺も見せた方が良いのか?」
「何をだ?」
「面だよ、面。不平等とは思わないのか?」
「資料として見せただけだ。平等、不平等はない」
こうやって話している限りだと、感情の起伏が乏しいだけで、...
機械的ではあるが、機械ではない。
「どうかしたか?」
「いや、随分と人間っぽい表現にも対応するんだなと思ってな」
「対応できるようこうやっている」
「そりゃそうか」
『第403飛行隊から応援要請だ』
「内容は確認した。行くぞ」
味方の機竜のうち、余力のある連中も続き編隊を組み直す。
機竜の燃料は大気中に存在するエーテルだ。
飛行時間は機体が持つ限りはずっと、飛べる。
正面、見えるのは被弾し、煙を噴いている機竜の群れだ。
そのうちの一機がデータリンクを申請してきた。
短いやりとりの後、承諾、データ受信。
「なんだこりゃ」
『Unknown』
「だろうな」
ディスプレイに映っているのは巨大なヒトの形をしたロボット...
数値には全長600mとある。
武装はミサイル、機銃、レーザー。
「化け物、か」
『交戦中の機竜隊に異常発生』
機竜隊の様子を映すディスプレイに目をやる。
どの機竜も速度と高度が急激に低下している。
いや、もう一つ、低下しているものがある。
「エーテルの濃度が下がってるのか!?」
前方から突風、機体がぐらつく。
『その推測は正しい。この機体周囲からエーテルが消えた』
言葉を裏付けるように機体は静かに落下を始めた。
推力を失った機竜はただのがらくたに過ぎない。
メカニックの言葉を思い出した。
『コントロールを私に』
「どうするつもりだ?」
『推進器を切り替える』
「ユー・ハブ・コントロール」
『I have control』
ディスプレイに操作の状態が文字として流れていく。
人間には出来ない手際の良さだと男は感心する。
機体が大きく揺れた後、すぐに安定を取り戻し、機首は上を向...
「他の連中は?」
『残存している機竜は10機だ。緊急退避命令が出た』
「了解。基地に戻るぞ」
終了行:
* 『救援要請』 [#l1511eef]
ガーゴイルとドラゴンの討伐を終えると、後は帰投するだけに...
「さっきの話の続き、訊いても良いか?」
「構わない。このゲームの理由だが、ヒトを理解するためだ」
「ヒトを理解するために? それなら、他にもマシなやり方があ...
「私のAIは通常のアンドロイドのボディには収まらないのだ」
「大気圏内防衛システムっていうぐらいだもんな」
「姿を見た方が早いだろう」
その言葉と同時にディスプレイには黒く大きな機体が映し出さ...
細い胴体から、両の翼が後ろにすらっと伸びていて、何処か女...
「これがお前の本体ってわけか」
「そういうことだ」
「俺も見せた方が良いのか?」
「何をだ?」
「面だよ、面。不平等とは思わないのか?」
「資料として見せただけだ。平等、不平等はない」
こうやって話している限りだと、感情の起伏が乏しいだけで、...
機械的ではあるが、機械ではない。
「どうかしたか?」
「いや、随分と人間っぽい表現にも対応するんだなと思ってな」
「対応できるようこうやっている」
「そりゃそうか」
『第403飛行隊から応援要請だ』
「内容は確認した。行くぞ」
味方の機竜のうち、余力のある連中も続き編隊を組み直す。
機竜の燃料は大気中に存在するエーテルだ。
飛行時間は機体が持つ限りはずっと、飛べる。
正面、見えるのは被弾し、煙を噴いている機竜の群れだ。
そのうちの一機がデータリンクを申請してきた。
短いやりとりの後、承諾、データ受信。
「なんだこりゃ」
『Unknown』
「だろうな」
ディスプレイに映っているのは巨大なヒトの形をしたロボット...
数値には全長600mとある。
武装はミサイル、機銃、レーザー。
「化け物、か」
『交戦中の機竜隊に異常発生』
機竜隊の様子を映すディスプレイに目をやる。
どの機竜も速度と高度が急激に低下している。
いや、もう一つ、低下しているものがある。
「エーテルの濃度が下がってるのか!?」
前方から突風、機体がぐらつく。
『その推測は正しい。この機体周囲からエーテルが消えた』
言葉を裏付けるように機体は静かに落下を始めた。
推力を失った機竜はただのがらくたに過ぎない。
メカニックの言葉を思い出した。
『コントロールを私に』
「どうするつもりだ?」
『推進器を切り替える』
「ユー・ハブ・コントロール」
『I have control』
ディスプレイに操作の状態が文字として流れていく。
人間には出来ない手際の良さだと男は感心する。
機体が大きく揺れた後、すぐに安定を取り戻し、機首は上を向...
「他の連中は?」
『残存している機竜は10機だ。緊急退避命令が出た』
「了解。基地に戻るぞ」
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