『救助』 をテンプレートにして作成
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開始行:
[[DAYS]]
* 『救助』 [#x9165afe]
デブリが激突するまで一瞬だった。
自機であるD-125の放った迎撃ミサイルは目標のデブリに命中し...
計算通りだったが、デブリのデータに誤差があった。
その誤差はデブリの破片の飛ぶ方向の計算を狂わせ、破片はD-1...
「参ったなぁ」
軽い調子で彼は言う。
推進力を失った機体は淡い大気により減速し、徐々に高度が下...
このままなら、3分弱で機体は大気圏に突入し、大気との摩擦で...
機体に乗っている彼も同じ運命だ。
救助隊が向かっているが、最寄りのステーションから最高速で...
1分の差で機体が落ちる。
「こちら管制室。D-125応答せよ」
「こちらD-125。管制室、良く聞こえる」
「大気圏内自動防衛システムが援護に入る」
「管制室、それはどういうことだ?」
「システム管理課に確認した。詳細なデータを転送する」
同時にデータが送られてきた。
救出には防衛システムの試験中の機体を使うと書いてあった。
機体名はXK-00ブラックナイト。
落下中のD-125をその機体で押し上げる。
単純な話だ。
大気圏内自動防衛システムのXSの10番機がD-125に起こった事態...
システムは瞬時にD-125が大気圏に突入することを予測し、複数...
その中からもっとも高いプランをデブリ迎撃課の管制室に送信...
承認が出ると同時、XS10の直上に巨大な機体が現れた。
紡錘状の盾を二枚重ねた機体だった。
何もないところから出現することなど無かったのようにXK-00ブ...
白い雲を残してブラックナイトの姿が消える。
ブラックナイトの前部カメラが落下中のD-125を捉えた。
機体の上面と下面にあるエアブレーキ展開、減速。
減速終了後に二つ重なった盾が別れた。
下部は推進器を有するフライトユニット、上部にはヒト型のロ...
上部はそのまま、そのロボットの盾となった。
「D-125、聞こえるか?」
「ブラックナイト、聞こえるぞ。問題ない」
「今からこの機体でその機体ごと押し上げる」
「D-125、了解。ショックに備える」
「ブラックナイト了解」
短いやり取りを済ませ、ブラックナイトは左手の盾を構えてD-1...
ブラックナイトの手でD-125を支えるとD-125が崩壊する恐れが...
そのまま、大型のシールドをD-125の機体下部に静かにあてる。
盾の上にD-125が乗る形だ。
乗ったのを確認すると、ブラックナイトは推進器を惑星に向け...
ブラックナイトが動き始めると、ゆっくりと、D-125も動き始め...
安全高度まで押し戻して、待機していた救助隊にD-125を預ける。
「こちら、D-125。ブラックナイト、ありがとう」
「こちら、ブラックナイト。礼はエリスに言ってくれ」
終了行:
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* 『救助』 [#x9165afe]
デブリが激突するまで一瞬だった。
自機であるD-125の放った迎撃ミサイルは目標のデブリに命中し...
計算通りだったが、デブリのデータに誤差があった。
その誤差はデブリの破片の飛ぶ方向の計算を狂わせ、破片はD-1...
「参ったなぁ」
軽い調子で彼は言う。
推進力を失った機体は淡い大気により減速し、徐々に高度が下...
このままなら、3分弱で機体は大気圏に突入し、大気との摩擦で...
機体に乗っている彼も同じ運命だ。
救助隊が向かっているが、最寄りのステーションから最高速で...
1分の差で機体が落ちる。
「こちら管制室。D-125応答せよ」
「こちらD-125。管制室、良く聞こえる」
「大気圏内自動防衛システムが援護に入る」
「管制室、それはどういうことだ?」
「システム管理課に確認した。詳細なデータを転送する」
同時にデータが送られてきた。
救出には防衛システムの試験中の機体を使うと書いてあった。
機体名はXK-00ブラックナイト。
落下中のD-125をその機体で押し上げる。
単純な話だ。
大気圏内自動防衛システムのXSの10番機がD-125に起こった事態...
システムは瞬時にD-125が大気圏に突入することを予測し、複数...
その中からもっとも高いプランをデブリ迎撃課の管制室に送信...
承認が出ると同時、XS10の直上に巨大な機体が現れた。
紡錘状の盾を二枚重ねた機体だった。
何もないところから出現することなど無かったのようにXK-00ブ...
白い雲を残してブラックナイトの姿が消える。
ブラックナイトの前部カメラが落下中のD-125を捉えた。
機体の上面と下面にあるエアブレーキ展開、減速。
減速終了後に二つ重なった盾が別れた。
下部は推進器を有するフライトユニット、上部にはヒト型のロ...
上部はそのまま、そのロボットの盾となった。
「D-125、聞こえるか?」
「ブラックナイト、聞こえるぞ。問題ない」
「今からこの機体でその機体ごと押し上げる」
「D-125、了解。ショックに備える」
「ブラックナイト了解」
短いやり取りを済ませ、ブラックナイトは左手の盾を構えてD-1...
ブラックナイトの手でD-125を支えるとD-125が崩壊する恐れが...
そのまま、大型のシールドをD-125の機体下部に静かにあてる。
盾の上にD-125が乗る形だ。
乗ったのを確認すると、ブラックナイトは推進器を惑星に向け...
ブラックナイトが動き始めると、ゆっくりと、D-125も動き始め...
安全高度まで押し戻して、待機していた救助隊にD-125を預ける。
「こちら、D-125。ブラックナイト、ありがとう」
「こちら、ブラックナイト。礼はエリスに言ってくれ」
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