『対話・後編【Depth 9】』 をテンプレートにして作成
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[[DAYS]]
*対話・後編【Depth 9】 [#cf9d9fc4]
帰還後、誠司、シアー、プリステラ、エリスでデブリーフィ...
「では、彼はどうしてあのような行動をしたのだろう?」
『照れちゃった、とか』
『シアーと話すことがか?』
エリスの言葉にプリステラが頷く。
『人の異性と話すのが初めてだから』
なるほどな、と誠司は心の中で呟いて、
「やらんぞ」
真面目な表情のまま、小さな声だがはっきりと告げる。横で...
「本心と建前が逆になっているよ、誠司」
苦笑いしながらやんわりと指摘する。頬が赤くなっているの...
「この話は横において、照れ隠しだとするなら、慣れてもらう...
『逃げたときの対応は?』
「その時は追いかけない。次の機会を狙いますよ」
●
プリステラとともにサプライコンテナの近くで待機している...
「ブルースノーから通信です」
「応じよう」
ディープブルーの言葉に船長である誠司は即答する。
『この前は、ごめん』
少年の声が聞こえる。誠司は自身のマイクをオフにすると、...
「いきなりは、びっくりするよね」
「……」
シアーはロミオに調子をあわせて、
「わたしも、びっくりするかな、きっと」
『……ありが、とう』
「改めて、自己紹介してもいいかな?」
『……うん』
「わたしは、シアー。本名は別にあるけど、こっちのほうが好...
『――僕には、名前がない。……わからない』
「わからないなら、自分でつけてもいいんだよ」
『……シアーみたいに?』
「うん」
数秒の沈黙の後、
『考えて、みる』
「うん。楽しいよ」
ロミオはブルースノーがコンテナの回収するのを確かめて、
『それじゃ、また』
「うん、またね」
●
3回目、潜ることに違いはないが今回は向こうから日時の指定...
「いい名前が決まったのかな」
「それで早く教えたい、と言ったところか」
「楽しみだね」
シアーの言葉に誠司は頷く。母船と十分な距離がとれれたこ...
「初回は命がけだった。随分と遠くまで来たものだ」
「むしろ、近づいたんじゃないかな」
「距離は近づいたんだが、状況を比較すると遠くだ」
「理屈っぽいなぁ」
「これでも精一杯、干渉に浸っているつもりだが」
思い出話に話を咲かせている間に指定されたポイントに到達...
「二人とも正面にいるよ、誠司」
船外カメラは暗闇を捉えているが、ソナーはブルースノーと...
「ブルースノーに通信」
『待ってましたよ。結構、うずうずしてたようで』
返事をしたのはブルースノーだ。すっかり保護者役が板につ...
『来てくれて、ありがとう』
「呼んでくれてありがとう」
すぐにシアーが返す。最初に遭遇した時の張り詰めた感じも...
「名前、決まったの?」
『うん、決めた。ブルースノーとも相談して』
一拍置いて彼は新しい名を告げる。
『アオ、それが僕の名前だ』
「いい名前だね、アオ」
アオはその場でぐるりと回って喜びを全身で表す。彼の、新...
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*対話・後編【Depth 9】 [#cf9d9fc4]
帰還後、誠司、シアー、プリステラ、エリスでデブリーフィ...
「では、彼はどうしてあのような行動をしたのだろう?」
『照れちゃった、とか』
『シアーと話すことがか?』
エリスの言葉にプリステラが頷く。
『人の異性と話すのが初めてだから』
なるほどな、と誠司は心の中で呟いて、
「やらんぞ」
真面目な表情のまま、小さな声だがはっきりと告げる。横で...
「本心と建前が逆になっているよ、誠司」
苦笑いしながらやんわりと指摘する。頬が赤くなっているの...
「この話は横において、照れ隠しだとするなら、慣れてもらう...
『逃げたときの対応は?』
「その時は追いかけない。次の機会を狙いますよ」
●
プリステラとともにサプライコンテナの近くで待機している...
「ブルースノーから通信です」
「応じよう」
ディープブルーの言葉に船長である誠司は即答する。
『この前は、ごめん』
少年の声が聞こえる。誠司は自身のマイクをオフにすると、...
「いきなりは、びっくりするよね」
「……」
シアーはロミオに調子をあわせて、
「わたしも、びっくりするかな、きっと」
『……ありが、とう』
「改めて、自己紹介してもいいかな?」
『……うん』
「わたしは、シアー。本名は別にあるけど、こっちのほうが好...
『――僕には、名前がない。……わからない』
「わからないなら、自分でつけてもいいんだよ」
『……シアーみたいに?』
「うん」
数秒の沈黙の後、
『考えて、みる』
「うん。楽しいよ」
ロミオはブルースノーがコンテナの回収するのを確かめて、
『それじゃ、また』
「うん、またね」
●
3回目、潜ることに違いはないが今回は向こうから日時の指定...
「いい名前が決まったのかな」
「それで早く教えたい、と言ったところか」
「楽しみだね」
シアーの言葉に誠司は頷く。母船と十分な距離がとれれたこ...
「初回は命がけだった。随分と遠くまで来たものだ」
「むしろ、近づいたんじゃないかな」
「距離は近づいたんだが、状況を比較すると遠くだ」
「理屈っぽいなぁ」
「これでも精一杯、干渉に浸っているつもりだが」
思い出話に話を咲かせている間に指定されたポイントに到達...
「二人とも正面にいるよ、誠司」
船外カメラは暗闇を捉えているが、ソナーはブルースノーと...
「ブルースノーに通信」
『待ってましたよ。結構、うずうずしてたようで』
返事をしたのはブルースノーだ。すっかり保護者役が板につ...
『来てくれて、ありがとう』
「呼んでくれてありがとう」
すぐにシアーが返す。最初に遭遇した時の張り詰めた感じも...
「名前、決まったの?」
『うん、決めた。ブルースノーとも相談して』
一拍置いて彼は新しい名を告げる。
『アオ、それが僕の名前だ』
「いい名前だね、アオ」
アオはその場でぐるりと回って喜びを全身で表す。彼の、新...
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