『オフ会前哨戦』 をテンプレートにして作成
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* 『オフ会前哨戦』 [#vca07174]
横を歩く白の少女の背はいつもの倍ぐらいあった。
いつもなら青年がしゃがみ込まないと目線の高さがあわないの...
「で、今日も姿をいじったわけですかよ」
と青年。
「ええ」
と素っ気なく少女は答える。
背が高くなるというのは成長と同義で当然ながら声も変わって...
少女より女性と表現した方がしっくりくるような気もするが何...
「年齢チェックが厳しくなったのはきっついなぁ」
「年々、厳しくなっているものね。こういう身体で良かったわ」
「まさに能力の無駄遣い」
「有効活用よ」
と少女は笑った。
「えっと、駅はあっちか」
「違うわ。左よ」
少女は即答した。
「ナビはどうしたの?」
「こっちの分は買ってねぇんだ」
苦笑まじりに青年。
「高いものね」
と白の少女はデータの値段を思い出しながら言った。
確か、アンドロイドのナビゲーションシステム用データは年間...
「貧乏にはきついぜ」
「なら、節約するなり何なりしなさいな」
「そうなんだがなぁ」
アンドロイドは抑えようと思えばいくらでも生活費が抑えられ...
最低限、メンテナンスのために身体を安置できる場所と身体を...
「趣味もほどほどにね。また、ゲーム?」
「今月は新作ラッシュでよ。10本ぐらい買ったかな」
「人には言えないゲーム?」
「どきっ」
「わかりやすい反応をありがとう」
「切符買ってくるぜ」
と青年は切符売り場に向かって走っていく。
切符を買って戻ってきた彼と合流すると二人は改札に向かう。
都会の駅だけあって人の流れは激しく、普段ならはぐれること...
「この調子なら予定通り、30分前に合流場所につけるわ」
「待ちぼうけフラグですね、わかります」
彼の言葉にふふ、と笑って少女は返した。
「幹事が遅れるよりはいいでしょう」
「お前っていっつも真面目だよなぁ」
「あなたが不真面目なだけよ」
「うぐはっ」
「そういうところ、昔から変わってないわ」
「ゆるーいキャラが俺の売りです」
「戦闘用アンドロイドとは思えない発言ね」
「今は非戦闘状態だからなぁ。あんな張り詰めてもしょうがね...
苦笑交じりに青年は応じた。
「そうね。平和な日常だもの」
「なんつー話なんだろなぁ」
少女は小首をかしげて、
「日常会話ね」
「え、なにそれこわい」
無視して少女は小さな鞄から携帯電話を取り出して、メールや...
今のところは誰からもないようだ。
「参加者20名中遅刻常連7名、何人が無事に辿りつけるかしら」
「ネット見てる範囲じゃフツーに来れそうだぞ」
端末を使わずにアンドロイドの青年は応えた。
「杞憂だといいのだけどね」
「あー、乗り換えミスった奴が約1名」
「ふふ、空気を読むのが上手ね」
「シグレの奴な。10分ぐらい遅刻しそうだとよ」
少女の手の中にあった携帯電話が振動し、着信を告げる。
「スグリよ」
相手はシグレだった。
若干、焦った声で彼は
「マスター、すみません。10分ぐらい遅れそうです」
「わかったわ。またなにかあったら連絡して」
「了解です。では」
電話を切ると少女は、
「これから忙しくなりそうね」
「ネットの方はこっちで追いかけるぜ」
「お願いね」
「ほいさ。アンドロイドなめんなよ」
と楽しそうに彼。
「期待しているわ」
そういって少女は微笑んだ。
終了行:
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* 『オフ会前哨戦』 [#vca07174]
横を歩く白の少女の背はいつもの倍ぐらいあった。
いつもなら青年がしゃがみ込まないと目線の高さがあわないの...
「で、今日も姿をいじったわけですかよ」
と青年。
「ええ」
と素っ気なく少女は答える。
背が高くなるというのは成長と同義で当然ながら声も変わって...
少女より女性と表現した方がしっくりくるような気もするが何...
「年齢チェックが厳しくなったのはきっついなぁ」
「年々、厳しくなっているものね。こういう身体で良かったわ」
「まさに能力の無駄遣い」
「有効活用よ」
と少女は笑った。
「えっと、駅はあっちか」
「違うわ。左よ」
少女は即答した。
「ナビはどうしたの?」
「こっちの分は買ってねぇんだ」
苦笑まじりに青年。
「高いものね」
と白の少女はデータの値段を思い出しながら言った。
確か、アンドロイドのナビゲーションシステム用データは年間...
「貧乏にはきついぜ」
「なら、節約するなり何なりしなさいな」
「そうなんだがなぁ」
アンドロイドは抑えようと思えばいくらでも生活費が抑えられ...
最低限、メンテナンスのために身体を安置できる場所と身体を...
「趣味もほどほどにね。また、ゲーム?」
「今月は新作ラッシュでよ。10本ぐらい買ったかな」
「人には言えないゲーム?」
「どきっ」
「わかりやすい反応をありがとう」
「切符買ってくるぜ」
と青年は切符売り場に向かって走っていく。
切符を買って戻ってきた彼と合流すると二人は改札に向かう。
都会の駅だけあって人の流れは激しく、普段ならはぐれること...
「この調子なら予定通り、30分前に合流場所につけるわ」
「待ちぼうけフラグですね、わかります」
彼の言葉にふふ、と笑って少女は返した。
「幹事が遅れるよりはいいでしょう」
「お前っていっつも真面目だよなぁ」
「あなたが不真面目なだけよ」
「うぐはっ」
「そういうところ、昔から変わってないわ」
「ゆるーいキャラが俺の売りです」
「戦闘用アンドロイドとは思えない発言ね」
「今は非戦闘状態だからなぁ。あんな張り詰めてもしょうがね...
苦笑交じりに青年は応じた。
「そうね。平和な日常だもの」
「なんつー話なんだろなぁ」
少女は小首をかしげて、
「日常会話ね」
「え、なにそれこわい」
無視して少女は小さな鞄から携帯電話を取り出して、メールや...
今のところは誰からもないようだ。
「参加者20名中遅刻常連7名、何人が無事に辿りつけるかしら」
「ネット見てる範囲じゃフツーに来れそうだぞ」
端末を使わずにアンドロイドの青年は応えた。
「杞憂だといいのだけどね」
「あー、乗り換えミスった奴が約1名」
「ふふ、空気を読むのが上手ね」
「シグレの奴な。10分ぐらい遅刻しそうだとよ」
少女の手の中にあった携帯電話が振動し、着信を告げる。
「スグリよ」
相手はシグレだった。
若干、焦った声で彼は
「マスター、すみません。10分ぐらい遅れそうです」
「わかったわ。またなにかあったら連絡して」
「了解です。では」
電話を切ると少女は、
「これから忙しくなりそうね」
「ネットの方はこっちで追いかけるぜ」
「お願いね」
「ほいさ。アンドロイドなめんなよ」
と楽しそうに彼。
「期待しているわ」
そういって少女は微笑んだ。
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