#author("2019-06-09T10:28:23+09:00","default:sesuna","sesuna") [[DAYS]] 「肉体は共有するけれど、精神的には独立しているの」 「肉体を共有する、というのはどんな感じですか?」 「制約を感じることはないわ。必要になったら私のように身体が作れる。同化した存在とはいつでも繋がっていられる」 「それは、常に電話しているようなものでは……?」 「この電話は切ることもできる。一人になりたいなら、独立した肉体を作り、電話を切り、ドアに「放っておいてください」の立て札をかければいい」 「ホテルか何かみたいですね」 「そうね。ネットゲームを知っている人なら集会所などが近いわ」 「身体のほうは何か制約があるのか?」 「状況次第だけど、制約はないわ」 「状況って?」 「たとえば、ヒトとの戦闘が想定される場合。身体の制御権が私にうつる」 「あくまで俺たちはゲストなんだな?」 「呑み込みがはやくて助かるわ」 「マスターとスレイブではないんだな」 「それは私の望むところではないわ。ゲストとホステスといったらよいかしら」 「ホステスねえ」 「ところで、戻りたい、と思ったら人間に戻れるんですか?」 「ヒトの細胞を作って、そこに意識と記憶を定着させる。それで人間の身体に戻れる。でも、FSの経験をしたこと、身体が作り直されたこと、これらから元通りの人間です、とは言いにくいでしょうね」 「片道切符じゃないなら安心です」 ** ふとひらめいた [#effc22b1] - 複数人から同化してほしいといわれて、仕方ないので説明会的なことをするカシス - 大っぴらにやると、後々で問題になるだろうし、あまりとらないのではないかな、この手法