インターネットを仮想現実化して現実世界と同じように操作出来るようにしたもの。
従来のインターネットと違い、特別な知識を必要とせず誰でも情報を得られるように作られた。
人間の場合は皮膚電極をインターフェイスに使用し、ネット上に精神を投影する。
安全装置が幾重にも設けられており、ネット上において何らかの事故にあっても深刻なダメージを受けることは無い。
この安全装置の基準は草創期に発生した大事故を教訓に設けられた。
仮想情報空間の計画は科学者が各国のバックアップを受けて行われた。
表面上は平和利用を目的としたものであったが、サイバーウォーを前提とした兵器開発も進む。
計画は何のトラブルも無く進み、無事に仮想情報空間は完成した。
しかし、世界中に普及し始めた発表から5年後、計画に携わった主要な科学者と技術者が反旗を翻し、管理者と名乗り始めた。
計画を支援していた各国は反乱の制圧に取り掛かるが、投入したすべての兵器は通用しなかった。
半年間続いた戦闘は管理者の勝利となり、管理者と各国の代表は互いの行動に干渉しないと不干渉条約を締結した。
文字通り管理者は仮想情報空間を管理する存在となると同時に仮想情報空間は政治と独立した空間となった。
利用者まで不干渉にはなっていないので注意が必要。
仮想情報空間は用途により領域がわけられている。