『空戦開始』 をテンプレートにして作成
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* 『空戦開始』 [#w5116646]
『大量発生したガーゴイルと野良ドラゴン退治で、俺ら総動員...
『逆に考えるだ。俺たちじゃないと手に負えないって』
『まさか、冗談にもほどがあるだろ』
そういって、無線を飛ばしている仲間は互いに笑った。
確かにうちの部隊は航空戦力に特化しているし、空中戦と得意...
今回の依頼はそのガーゴイルとドラゴンの討伐だが、アクティ...
主力メンバーのうち、基地の守りに必要な数を残しての総攻撃...
一応は念を押して、ありったけの火力をそろえている。
過去のガーゴイル・ドラゴン討伐の経験もあってか、まわりの...
が、ガーゴイルに制空権を確保された場合、竜の砲撃で一瞬に...
「随分と明るいな」
狭いコクピットに抑揚のない少女の声、この機竜の人工知能の...
正確には人工知能の立場をやっている、か。
大抵の機竜や竜には知能と言うより、人格と言えるものが存在...
それらは基本的に人間でも、アンドロイドでもなく、このゲー...
が、この機竜は珍しく、誰かが人工知能役を買って出ているの...
「明るく振る舞っているだけかもな」
「そういうものか」
「そういうもんだ」
これで会話終了、いつものやりとりだ。
直接、訊ねたわけではないが、どうやら、人間ではないようだ。
いつも、ログインしているから、人間の可能性は低い。
彼女(彼かも知れないが)の生活リズムは人間のものと異なる...
では、アンドロイドかというとそうでもなさそうだ。
通常のアンドロイドなら、人の感情がわかる。
人間もアンドロイドも変わらない人間性を持つはずだ。
なのに彼女には感情的な要素がわかることは少ない。
いや、わかることはわかるのだ。
順序立てて、これこれこういう理由でこういう感情を持つのだ...
他者の感情を感覚的に理解する能力が乏しい、と言えば良いの...
「なぁ」
「なんだ」
「お前、リアルじゃ何やってるんだ?」
「惑星移民計画の話を知っているか?」
「おいおい、質問に質問で返すなよ」
「関連する事柄だからな」
どうやら、地球出身ではないようだ。
「となると、お前さんは向こう出身のアンドロイドなのか」
「アンドロイドではない。人間とも違う」
「じゃぁ、なんだよ」
「大気圏内防衛システムだ」
「お前も冗談が言えるんだなぁ。知らなかった」
「冗談ではない」
怒ったわけでもなく、何でもなくいつもの調子で言った。
「大体、防衛システムが何でゲームなんだよ。仕事したらどう...
「役目は果たしている。ただ……」
普段は即答する人工知能の少女が珍しく躊躇う。
「ただ?」
「暇なのだ」
「暇か」
人間くさい理由に思わず、笑い出してしまった。
失礼だと頭ではわかっているが、笑わずにはいられなかった。
「おかしいか?」
「そりゃな」
「そうか……。正しくは―」
彼女の次の言葉は来なかった。
HUDに緑色の文字が走り、交戦を告げたからだ。
「続きは後だ。適当な時にゆっくり話そう」
終了行:
* 『空戦開始』 [#w5116646]
『大量発生したガーゴイルと野良ドラゴン退治で、俺ら総動員...
『逆に考えるだ。俺たちじゃないと手に負えないって』
『まさか、冗談にもほどがあるだろ』
そういって、無線を飛ばしている仲間は互いに笑った。
確かにうちの部隊は航空戦力に特化しているし、空中戦と得意...
今回の依頼はそのガーゴイルとドラゴンの討伐だが、アクティ...
主力メンバーのうち、基地の守りに必要な数を残しての総攻撃...
一応は念を押して、ありったけの火力をそろえている。
過去のガーゴイル・ドラゴン討伐の経験もあってか、まわりの...
が、ガーゴイルに制空権を確保された場合、竜の砲撃で一瞬に...
「随分と明るいな」
狭いコクピットに抑揚のない少女の声、この機竜の人工知能の...
正確には人工知能の立場をやっている、か。
大抵の機竜や竜には知能と言うより、人格と言えるものが存在...
それらは基本的に人間でも、アンドロイドでもなく、このゲー...
が、この機竜は珍しく、誰かが人工知能役を買って出ているの...
「明るく振る舞っているだけかもな」
「そういうものか」
「そういうもんだ」
これで会話終了、いつものやりとりだ。
直接、訊ねたわけではないが、どうやら、人間ではないようだ。
いつも、ログインしているから、人間の可能性は低い。
彼女(彼かも知れないが)の生活リズムは人間のものと異なる...
では、アンドロイドかというとそうでもなさそうだ。
通常のアンドロイドなら、人の感情がわかる。
人間もアンドロイドも変わらない人間性を持つはずだ。
なのに彼女には感情的な要素がわかることは少ない。
いや、わかることはわかるのだ。
順序立てて、これこれこういう理由でこういう感情を持つのだ...
他者の感情を感覚的に理解する能力が乏しい、と言えば良いの...
「なぁ」
「なんだ」
「お前、リアルじゃ何やってるんだ?」
「惑星移民計画の話を知っているか?」
「おいおい、質問に質問で返すなよ」
「関連する事柄だからな」
どうやら、地球出身ではないようだ。
「となると、お前さんは向こう出身のアンドロイドなのか」
「アンドロイドではない。人間とも違う」
「じゃぁ、なんだよ」
「大気圏内防衛システムだ」
「お前も冗談が言えるんだなぁ。知らなかった」
「冗談ではない」
怒ったわけでもなく、何でもなくいつもの調子で言った。
「大体、防衛システムが何でゲームなんだよ。仕事したらどう...
「役目は果たしている。ただ……」
普段は即答する人工知能の少女が珍しく躊躇う。
「ただ?」
「暇なのだ」
「暇か」
人間くさい理由に思わず、笑い出してしまった。
失礼だと頭ではわかっているが、笑わずにはいられなかった。
「おかしいか?」
「そりゃな」
「そうか……。正しくは―」
彼女の次の言葉は来なかった。
HUDに緑色の文字が走り、交戦を告げたからだ。
「続きは後だ。適当な時にゆっくり話そう」
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