『続々・雨宿り』

アルギズの膝の上、青い髪の少年が静かに眠っている。

その頭を静かに撫でなから、アルギズは少年の顔を見る。

いつもと印象が違う。

眼鏡を外しているから、だけでなくて、寝顔が幼いことが理由のようだ。

彼の身内を除けば、自分だけしか知らないだろう、と思うと少し嬉しいとも思う。

そう思っている間にも時間は過ぎていく。

「ずっと、こうしていられたら良いのですが……」

そんなことは無理だとわかっているが、そう願わずにはいられなかった。