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『とあるプレイヤーの日記(ラースタチュカ事件雑感)』

ラースタチュカ事件から一週間が経った。
ラースタチュカの破壊を企画したギルドマスターは処罰されたと公式サイトに載っている。
運営チームも一枚岩ではないようだ。
あちこちの掲示板では今回の事件について様々な憶測が飛び交い、盛り上がりを見せていているが、ゲーム内ではいつも通りに戻っている。
自分自身、今回の事件には運営の陣営として関わっていた。
物量で言えば、こちらが有利だったし、最初はこちらが勝てると考えていた。
ゲームマスターの演説で盛り上がっていたし。
ただ、楽しい戦いだったか、というと疑問。
数で圧倒して倒して何が楽しいだろう?
少なくとも、自分は楽しくなかった。
あの戦いのことをラースタチュカを応援していたプレイヤーに訊ねたら、非常に楽しかったと話してくれた。
ミサイル第2波の時点でラースタチュカの盾になって落ちた、とも言っていたが、それでも悔いは無いそうだ。
彼女の歌を最後まで聞き届けた機竜乗りと話すこともできた。
あのブラック・アウトのパイロットだ。
しどろもどろになった私に対し、彼は大した事はやっていないから緊張するな、と言ってきた。
彼らもあの戦いを存分に楽しんだと話した。
後半はミサイルが尽き、敵のミサイルを誘導して敵に当てるような戦いを繰り返していた。
無謀ともいえる戦いだが、やはり、彼らは楽しんでいたという。
変わった人たちだ、というのが印象だった。
聞いている範囲だと、皆楽しんでいたようだ。
彼らの粘り強さの秘密はこの事なのだろう。
逆に私たちが負けたのは楽しめなかったことになるのかもしれない。

コメント
通りすがり: あのGMについていったのが敗因じゃねぇの?
管理人: それはGMのせいのし過ぎだから書かなかったんです。否定はしません。
幽霊2: あれだ、気楽にやるのが一番良いぜ。
管理人: 気負いすぎたのかも知れません。参考にします。