Webサイトが簡単に作れる、と書いてある雑誌や入門書を良く見かけます。
実際、ソフトに頼って作ればいくつか問題はありますが、簡単に作れてしまいます。
自分もエディタに頼りながらサイトを作ってますし、htmlの文法や見やすさ等を無視すれば本当に簡単に作れます。
作ったファイルをアップロードしてネットで公開してWebサイトは完成しますが、それから先はどうなるのでしょうか?
何故かWebサイトの運営マニュアルはあまり無いんですよね。 サイトの内容によって対処方法が異なるので書き難いのでしょうか。
インターネットを使う人は様々でどんな人がいるのかは現実と同じようにわかりません。
擦れ違い様に会釈する人もいるだろうし、ナイフで襲い掛かってくる人もいるかもしれません。 ネットにはネットの危険性がそれなりに潜んでいるわけです。 Webサイトの場合、荒らし行為が良く問題になります。
コンピュータに危害を与えるブラウザクラッシャー、ユーザーに危害を与えるマインドクラッシャー、無意味な書き込みの連続投稿・・・エトセトラセトセトラ Webらしい攻撃が存在します。 本人に悪意は無くても、結果的に荒らし行為になってしまうこともあります。
どちらにせよ、向かい合うためにはそれなりの時間と根気、見極める力が必要です。
明らかに荒らしだとわかるのであれば、特に躊躇うことはありません。
ただし、「IPアドレスを抜いた」「警察に通報してやる」というような反応は相手を挑発するのでやってはダメです。 まずは注意や警告をしましょう。
それでも改善されないようであれば、書き込みの内容、日時、IPアドレス(もしくはホスト名)を保存して、書き込みを削除しましょう。
アクセス制御ができるのであれば書き込みや閲覧のできないようにした方が良いでしょう。 あまり厳しくやると逆恨みされることもあるので、注意が必要です。
IPアドレスからプロバイダを調べて、保存した書き込みなどを添付したメールをプロバイダに送ると、プロバイダが何らかの対策を講じてくれることがあります。 確実に動いてくれる保障はありませんが、何もしないよりは良いでしょう。
あまりネットを知らない、もしくは、人との付き合い方を知らない子供のような人が来て、擬似的な荒らしが発生した場合は少し面倒かもしれません。
PCのトラブルシューティングのサイトでよく見られる例で言えば、PCが壊れたので助けてください、というものでしょうか。
書き込んだ本人は実際に壊れたPCを見ることができますが、BBSの人はわかりません。
こういうときは時間をかけて質問の仕方から説明していくしか方法は無いことが多いです。
ほかのサイトへ追い出すと同じようなことの繰り返しになってしまいますし、その辺は先にネットを使っている先輩として、寛容の心を持つしかないようです。
脱初心者の手伝いでもしてやろうぐらいの気持ちで相手にすると、少しは気が楽になるかもしれません。
人間関係の難しさというものは仮想世界といわれるインターネットでも、対処方法に若干の違いがある程度で、基本は現実とあまり変化はありません。
そのことを少し意識してサイトの運営をしていくと、ネットやサイトに対する見方が変わっていくでしょう。
自分のやっていることが人に見られる、そういう公共の場であることを忘れなければトラブルに巻き込まれることは減ると思います。