カシスとぐーたらさん

カーペットの上には寝転んでいる人物が一人。
気持ちよさそうに静かに寝息を立てている。
「いい加減、起きてほしいのだけど」
と言ってみるが起きない。
しばらくは部屋の隅を掃除しているが、やはり目覚める気配はない。
「起きないと掃除するわよ」
近づいて言っても気持ちよさそうに寝ている。
この音の中、よく眠れる、と思いながら、掃除機の設定を弱にしてから背中にあてる。
すると彼は文字通り飛び起きて、背の低いテーブルのふちに頭をぶつけた。
浅くバウンドして床で動かなくなった。
それを見てカシスは掃除機を止めると静かにおいて彼に近寄った。
軽くゆすってみるが、起きる気配がない。
手をあてて、呼吸と脈があるのを確認し、そして、短く息を吐いた。
すぐに台所に向かい、戸棚から氷嚢を取り出す。
氷嚢に氷と水をつめ、タオルでくるみ、彼の頭に当ててやる。
いたずらするときは危険な要素を排しておこう、と考えながら。

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